西部山間地を除く埼玉県内を広域をカバーするレピータです。
堂平山(どうだいらさん)といえば、1エリアのアマチュア無線家の中では知る人ぞ知る、移動運用のメッカです。標高は876mです。
実際には山頂手前で少し標高の下がった「剣ヶ峰」で運用する場合がほとんどです。コンテストシーズンを迎えると大変賑やかな場所です。
レピータが設置してある堂平山山頂付近は、以前「東京大学東京天文台(現国立天文台)」の堂平観測所が設置されており、国の所有地でした。
その後閉鎖になり2000年にときがわ町(旧都幾川村)に移管され、2005年に堂平天文台「星と緑の創造センター」として再整備した場所です。
山頂まで車で登れるということもあり、資材の搬入など非常に利便性が良い場所です。
D-STARレピータが出来る以前にも、レピータを開設したいという要望があったみたいですが、当時は国有地ということもあり断念したという話は聞いています。
アクセスの良さ、ロケーションと共にレピータ運用をするには絶好の場所でしたが、私たちが行動を起こすまでレピータが無かったのが現状です。
現に国交省の中継所、業務局の中継所といったように、山頂付近にはアンテナ群が多数あります。
最初は「あの山にレピータがあったらいいな~」の電話口の話から、メンバー集め,ときがわ町との調整等々事が進み、計画から約1年後の2012年末に開局までこぎつけました。
堂平山にレピータ局を開設した大きな目的は
「埼玉県のD-STARユーザーにハンディ機でもD-STARを楽しんでいただきたい」という思いがあります。
設置場所のロケーションから周辺各都県もサービスエリアになりますが、特にD-STARの話題がいま一つ盛り上がっていない埼玉県をもっと活発にしていきたいと思っています。
また、東北の大震災で通信方法の確保が叫ばれ、現地のアマチュア局が活躍し、Wiresノードを立ち上げ、情報の収集や発信という事例がありました。
当レピータ管理団体でも、エリアが広大という利点を生かして災害時の地域防災に協力するという目的もあります。
(詳しくは、2013年3月発行 別冊CQ ham radio QEX Japan No.6 P.5~P.9に紹介されています)
モード | DV (Digital Voice) | DD (Digital Data) |
名称 | 堂平山430(どうだいらさん430) | 堂平山DD(どうだいらさんDD) |
コールサイン | JP1YKR A | JP1YKR |
周波数 | Tx: 439.150MHz Rx: 434.150MHz | 1270.1250MHz |
空中線電力 | 10W | 1W |
空中線 | 3段GP(第一電波工業製 400GK3) | 7段GP(第一電波工業製 F1230R) |
設置場所 | 埼玉県比企郡ときがわ町大野 (JCG 13008) | 山頂付近 標高約850m |
開局 | 2012年12月16日 |
※D-PRS(APRSのD-STAR版)I-Gateを併設しておりますので、APRSサーバへの反映が可能です。
次のページでは、御岳山レピータの紹介しています。